10月8日・9日の二日間にわたり「寺族研修会」が開催され、今年は石川県能登地方での研修となり、総勢34名での参加となりました。
一日目は、羽咋市にある洞谷山永光寺様を拝登させていただき、はじめに法堂において研修会開講諷経・永光寺拝登諷経を挙げさせて頂きました。その後、講義Ⅰとして永光寺住職で現在石川県宗務所長をお務めの屋敷智乗老師より「瑩山禅師と永光寺」と題してご講義賜りました。また講義Ⅱでは、本庁派遣講師であり茨城県安善寺住職の染谷典秀老師より「太祖 瑩山禅師の御生涯」と題して、ご講義を賜りました。最後に諸堂を拝観させていただき、初日の研修を終了致しました。
二日目には、輪島市にある大本山總持寺祖院様へ拝登させて頂きました。
今年の元日に発生しました「能登半島地震」を受け、はじめに法堂において拝登諷経と合わせて能登半島災害物故者追悼並びに復興祈願法要をそれぞれ執り行いました。
つづいて、本年度石川県において開催予定となっておりました「婦人会北信越管区研修会」が、地震の影響により中止を余儀なくされましたが、次年度は第四宗務所婦人会が当番であるため、それぞれの婦人会の代表の方々によって横断幕授受式が行われました。
その後、講義Ⅲとして總持寺祖院副監院である石川県龍護寺住職の高島弘成老師より「和合和睦の思い~能登半島地震と瑩山禅師のみ教え」、また講義Ⅳとしてシャンティ国際ボランティア会(SVA)副会長で長野県瑞松寺住職である茅野俊幸老師よりそれぞれご講義を賜りました。
各講義を終え、副監院老師よりご案内頂きながら山内を拝観させて頂き、二日目の研修日程を終了致しました。
現在の總持寺祖院の様子
本年は太祖瑩山禅師七〇〇回大遠忌の年に当たり、所縁の地である永光寺様・大本山總持寺祖院様において、それぞれ研修をさせて頂きました。
永光寺様では瑩山禅師の御生涯を通して、今日まで続くみ教えについて学びを深めさせて頂きました。そして大本山總持寺祖院様では、能登半島地震によって伽藍など甚大な被害を被ったその被災状況を目の当たりにし、また現在の復興支援などの状況を伺い、現地の方々や支援に携わる方々の思いをお聞きすることが出来ました。
この度の寺族研修会には、多くのご寺族様にご参加いただきました。大変有り難うございました。
なお今回の寺族研修会では、石川県宗務所様・大本山總持寺祖院様・シャンティ国際ボランティア会様それぞれに、これまで多くの方々よりお寄せ頂きました義援金をお渡しさせていただきましたことを合わせてご報告させて頂きます。